折れた ロッド修理 を自分でやってみる
折れた ロッド修理 はどの工場に出せば一番ベストなのか、そこが最初のスタートでした。
そして・・
なぜその工場が一番いいのか、どのような修理をしているのか、折れたロッドの修理についての知識が増えていき・・
修理に使う材料や機材の知識も増え・・
手先はとても器用な方なので、職人気質な私はそのうち・・
「こりゃー自分でも直せる気がする・・」
・・そう思うようになっていきました。
この数ヶ月で立て続けにロッドを折りまくったので、これを全部修理に出すとなるとすごい金額に。
さすがに良いロッドはプロの修理に出すとして・・
ラテオFJは自分で直そう・・!
そう思い立ち材料を購入。
修理開始
まずは折れた場所を400番の耐水ペーパーで綺麗に水平になるまで削っていきます。
床or机に耐水ペーパーを置き、大根を下ろすように円を描きながら擦り削っていく感じ。
※折れた箇所が割れている場合は、割れて居ない正常な場所まで糸ノコで切りましょう。
私のラテオの場合は5番と6番のガイドの間から折れていたので必要なカーボンの芯は細いほうで4.5mm程。
2mm~4mmまではカーボンソリッドとなりますが、4.5mmからは太くなるので中が空洞になったカーボンチューブラをインロー芯として使用します。
5mmのカーボンチューブラの片側ををひたすら耐水ペーパーで4.5mmの折れた箇所に入るよう削り上げていく。
カーボンの芯は両側合わせて10cmは入れたいので、4.5mmの折れ口のほうにも5cmは入れたい。
細い方の奥はさらに細くなっていくので、それに合わせて削っていく工程が一番大変・・!
削っては差し、削っては差し入れて4cmほど入ったところで両側に差し入れて曲げてみると結構もう十分。
接着の工程へ移ることにしました。
一つ、削りの注意点としては、修理後に芯の角がロッド内部であたってその部分から折れてしまうこともあるそう・・。
それを思い出したので、芯の端っこは丸くしておきました。
接着には5分硬化型のエポキシ系接着剤を使用
エポキシ系接着剤を使用する場合は、主剤と硬化剤の2本に分かれたものを使用することがオススメ。
2液を混ぜたときだけ固まるので、保管して何度でも使うことが可能。
そしてこの5分硬化型のエポキシ系接着剤は固まるのも早いので非常に使いやすいです。
接着剤を混ぜ合わせたらまずは細く削った方を直接接着剤にぐるぐると付け、いざ差し込む。
ぐるぐる抜き差しして全体に行き渡らせたら強く差し込む。
(このときはみ出た接着剤はきれいに拭き取っておきます。)
本来は固まるまで待ってからもう片側をやったほうが良さそうですが、せっかちな私は5分くらい待った後すぐにそのまま太い側へも同様に接着してしまって接着工程は完了。
このときもはみ出た接着剤は綺麗に拭き取っておきましょう。
この後はエポキシでさらに表面をコーティングする工程ですが、その前に接合部分を隠すための飾りの糸を巻くかどうかはお好みで実施します。
よくゴールドやシルバー、レッドの糸がガイド部分などにかっこよく巻かれていてその上からエポキシでコーティングされているあれですね。
私もこのためにゴールドの糸を準備して巻いてみましたが、準備した糸が思ったより細かったことと、この工程にはロッドドライヤーモーターが必要そうなので断念。
出典:amazon
ロッドを乗せてくるくる回してくれる機材ですね。
これはこのあとのエポキシコーティグをきれいに仕上げる為にも必須の機材ですが、結構お高いので今回の実験的な修理には見送り。
とりあえず今回は直ればOKと雑にエポキシコーティングを実施。
結構あっさりと直りました。
表面の硬化したエポキシをキレイにしようと耐水ペーパーで磨いたところ、白く汚くなってきたので一旦磨くのは諦めました。
もう磨かなくても十分直ってますし、すぐに実釣で修復の強度を試したいので仕上がりの美しさは後回し。
しかし・・後から削ればキレイになると思って雑に塗り過ぎましたね・・。
ちょっと手荒な仕上がりになってしまいましたけど、直した次の日には実釣に持って行きましたが使用には全く問題なし。
43cmのムネアカが暴れまくっても全く問題なし。
後日61cmのタマンもこのロッドで釣り上げましたが全くもって問題なし。
さらに後日もっと元気でパワフルな53cmのタマンも釣りあげましたが全く問題なし。
・・・これはモアザンも直してしまおうかと思い始めております。
エポキシ接着剤が624円(送料タダ)
カーボンの芯20cm918円(送料含む)
接着剤はほとんど消費していないのでまだまだあることと、カーボンの芯も半分の10cmは残っている。
実質は500円分くらいで直ってしまいました。
今回直してみての反省点は、カーボンの芯を10cm入れるのはちょっと長すぎかもしれないと感じています。
細い側に4cm、太い側に6cmほどカーボン芯が入ったのですが、ロッドを曲げると芯が入っている部分は曲がらないので曲がり方はあきらかに変わってしまいます。
もし自分で修理してみたい方はその辺も含めて自己責任となりますが、結構簡単に直せましたので安いロッドの修理は自分でやってみるのもオススメですよ!
あとは、綺麗に折れた時のみにこの方法は可能かもしれません。
割れもあるとその部分は切除することになりますが、その分接合箇所の内径に大きな差が出てしまうので片方に入れる芯がスカスカになってしまい、素人ではどうにもできません。
そして素人には長さを元に戻すことはできませんが修理工場でしたら長さも元に戻ります。
※今回の自力の修理でも元よりも2cmほど短くなっています・・。
以上、今回は自分でできるロッド修理についてでした。
参考になれば幸いに思います!
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※5分硬化型&2液タイプで使いやすい
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とても参考になる記事でした!
私も先日ラテオFJ103MLをキャスティングの際に8番ガイド上(#1の根元側ガイド)おってしまいまして…もしかしたら、ひびがはいっていたのか…
直されたラテオFJのその後の耐久性はいかがでしょうか?違う箇所での破損等ございましたでしょうか?
今回はGRAN.akamineさんはインロー芯10cmで修理されてますが、使用感的には何cmほどが良さそうでしょうか?よく曲がる竿なので修理による曲がり方の変化も押さえたい…でも耐久性も心配と迷走してしまっております。
記事執筆から1年ほどたたれたと思いますがアドバイス頂けたら幸いですm(_ _)m
はじめまして!
コメントありがとうございます!
キャスティングでも折れるんですね>< おっしゃる通りヒビ等が入っていたのかもしれません>< 修理したラテオですが、その後は全く問題なく使用できています。 ただ、きつく入りすぎたジョイント部分を無理に外していると修理した部分が少し回転したり 数ミリ空いてきたりしますが、それでも追加修理することもなく問題なく使用できています。 インロー芯を10cm入れるのはやはり長すぎで、8cmぐらいがベストではないかと思っています。 曲がりを重視するのであれば6cm〜7cmぐらいでも良いと思いますが、その後の耐久性や安心感も考えますと8cmくらいかなと。 (折れた片側に3cm〜3.5cm入っているのと4cm入っているのとでは修理後の安心度が違うかと思います。) 自分も次に修理するのであれば8cmにすると思います。 耐久性に関しては、正直元の竿よりも強くなっていると感じていますのでそこに関しては全く心配入りませんし、今のところ10cmでも曲がり方はさほど気になっておりませんので8cmだとなお良いと思います。 ご参考になれば幸いです^^!