出典:Berkley
ウェーディングでタマンを釣りたい
皆さんそうだと思いますが、私がウェーディングを始めたのはタマンを釣りたかったからなんですよね。
強烈な引きを楽しめて、ある程度のサイズの魚を釣りたいのであればチヌのへチ釣りで十分だったんですが・・。
やはりタマンにはいろんな意味でものすごい魅力がありますよね。
私はタマンを狙う前提のラインとして、バークレイのスーパーファイヤーラインカラードを使用しているのですが、今回は使ってみてのインプレを参考までに書きたいと思います。
□実際にウェーディングタマンをスーパーファイヤーラインで釣り上げた釣行の記事はこちら
スーパーファイヤーライン を使用しての インプレ
スーパーファイヤーライン とは
バークレイから出ている商品で、通常のPEラインとは異なった製法と仕上がりになったラインです。
通常のPEのように編み込みもされていませんので、「使っているうちに緩んでくる」ということも起きません。
そして一番大きな違いは表面をナイロンでコーティングされたPEラインであるというところ。
上記のような特徴からPEラインとは別物のような表現もされがちですが、素材としてはPE(ポリエチレン)が使われているので、PEラインということにはなるようです。
性能の詳細に関しては後程詳しく書きますので、ここではこのぐらいの簡潔な紹介に留めておきたいと思います。
なぜスーパーファイヤーラインを使うのか?
私がスーパーファイヤーラインを使う理由ですが、ウェーディングをする前提であったり小さなルアーも投げれる前提のタックルを使用しているので、リールへ巻けるPEの太さのMAXが3号までなんですよね。
ラインの太さを3号に留めることで得られるアドバンテージも大きいですが、問題は強度。
このような条件のタックルでもタマンを釣るにはとにかく「細いけど強い」ラインが欲しいのです。
ファイヤーラインはそれを満たしてくれるうえ、より高い感度と飛距離も一緒にもたらしてくれます。
ファイヤーラインはブツブツ切れる?
webで見た口コミで、結束部分からブツブツ切れるという書き込みを拝見しましたが、ショックリーダーとの太さのバランスが合っていないと本当にブツブツ切れます。
その場合、根がかりするたびに必ず結束部分から簡単に切れてしまいますが、実際に切れているのはリーダーのほうで、私が使用している範囲ではファイヤーラインが切れるということはまずありません。
2.5号場合は5号、3号の場合は7号のフロロカーボンのリーダーがベストで、ファイヤーラインはもちろんのことですが結束部分から切れることも一切ありません。
しかしこれがもっと太いショックリーダーを使うと上記のようにブツブツ切れるんですよね~。
飛距離について
ラインへコーティングが施されていることにより、通常のPEより腰がある仕上がりになっていることで、10gぐらいのルアーや仕掛けでもめちゃめちゃカッ飛んでいきます 笑
使用しているロッドは2.82mしかないのですが、20gぐらいの錘で5mの遠投竿と同レベルの飛距離が出ています。(ロッドの性能のおかげもありますが・・)
ちなみにコーティングでラインに腰があることの恩恵は、ガイドへの絡みやバックラッシュの低減ももたらしてくれていて、実際の使用でもそれを実感しています。
ガイドへの絡みやバックラッシュが完全に無くなるわけではないですけどね・・。
でも明らかに少なくなっており、バックラッシュに関してはほぼ起きなくなっています。
使用の寿命はどれくらい?
最近まで2.5号を使っていましたが、とにかく使い倒しました。
かなりの頻度で釣行へ行きましたが11ヶ月ぐらい使いましたね。
250m程巻いていたのですが、最後は残り100mくらいまできていました。(根掛かり前提でリグをかなり投げていたので・・)
根が荒い場所へもバンバン投げていたので、だいぶ毛羽立ちまくっていましたが、強度への影響はさほど感じませんでしたね。
毛羽立っていても全然切れずに釣れてくれていました。
ぎりぎりまで使い切り、今はスーパーファイヤーラインカラードの3号に新調しています。
スーパーファイヤーライン”カラード”とは
出典:amazon
私が”カラード”を使う単純な理由としては、この写真のタイプが安く売っていたからです 笑
カラードは10mごとに5色の色に変化していくラインで、本来はオフショアで魚の居る棚を明確に把握するための機能です。
へチ釣りで使用していた専用のライン(黒鯛イズム)も、チヌが居る棚を細かく把握できるようにラインの色分けが20cm単位でされていて超お役立ちアイテムなんですが、(チヌが居る場所を通過する瞬間がわかるので合わせやすい!)その使用感に慣れていて色もカッコイイと思っている。ということもありますね 笑
このスーパーファイヤーラインカラードをショアで使うことの利点をあえて上げるとするならば、色の順番を覚えることで、何十メートル地点に着水しているのかを色で判断することも可能です。
・・でも、やっぱり透明とかのほうが警戒心の強いタマンにはいいんだろうな~ と思っていますので透明や目立たない色のほうがおススメだと思います 笑
感度と耐久性について
圧倒的な低伸度で感度がすごい
PEラインはナイロンやフロロカーボンと比べて全く伸びない分感度も高いのですが、スーパーファイヤーラインは通常のPEラインよりもさらに2分の1しか伸びない為、単純計算だと通常PEの2倍の感度があることになります。
通常のPEラインは編み込みの緩みによる伸びで感度低下を起こしてしまいますが、スーパーファイヤーラインにはそれも起こりません。
実際に使用していても、海底の状況や、生き物がかすかに触ったことなども手に取るようにわかるんですよね。
かすかに触った生き物が魚かどうかの判断も出来るので、魚が居るのか全く居ないのかの判断を常に行って、その日のポイントを絞っていくことも出来ています。
根ズレへの耐久性について
相手が大きなタマン等のパワーになってくると、どんなに太いフロロでも根ズレがあると一瞬で飛んでしまうと思うので、「根ズレに強い」は気休め程度かなとは思います。
単なる回収中にストラクチャーにスレる分に関しては通常のPEよりは十分強く、たとえこすっても回収に至ることが出来ると思います。
しかし、その少しでもスレて傷の入った部分はちゃんと処分しておかないと、大物がHITした際にはそこから切れますので注意が必要です。
ラインの号数・ポンド換算表
□ナイロン・フロロカーボン
号数 | ポンド(lb) | 強度(kg) |
0.8号 | 3lb | 1.4kg |
1号 | 4lb | 1.8kg |
1.5号 | 6lb | 2.7kg |
2号 | 8lb | 3.6kg |
2.5号 | 10lb | 4.5kg |
3号 | 12lb | 5.4kg |
□PEライン
号数 | ポンド(lb) | 強度(kg) |
0.8号 | 8lb | 3.6kg |
1号 | 10lb | 4.5kg |
1.5号 | 15lb | 6.8kg |
2号 | 20lb | 9.1kg |
2.5号 | 25lb | 11.3kg |
3号 | 30lb | 13.6kg |
□スーパーファイヤーライン
号数 | ポンド(lb) | 強度(kg) |
0.8号 | 12lb | 5.4kg |
1号 | 16lb | 7.2kg |
1.5号 | 24lb | 10.9kg |
2号 | 30lb | 13.6kg |
2.5号 | 40lb | 18.1kg |
3号 | 45lb | 20.4kg |
私は今3号を使っているのですが、ナイロンやフロロなら13号、PEなら4.5号と同等の強度のラインを3号の細さで使えていることになります。
これは大きなアドバンテージですよね!
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以上、スーパーファイヤーラインを使用してのインプレでした。
PE選びの一つの参考になればと思います。
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私がスーパーファイヤーラインを巻いているリールのインプレはこちら!
私が使用しているロッドのインプレはこちら!
19 ヴァンキッシュについてはこちら!