ラテオFJ1010M/MH を購入するに至った経緯
まずは ラテオFJ1010M/MH をなぜ買おうと思ったのかを書きたいと思います。
これまでは morethan 93ML や morethan エキスパート 96ML を使用してきましたが、MLパワーのロッドだと根の荒いドン深リーフで超大物に走られるとなすすべなくぶっちぎられていましたので、ランカーの動きをピタッと止めるパワーと、足元のエッジに潜られないようにコントロールする長さが必要と痛感していました。
欲しかったのはリーフのランカー対応モデルで、ダイワのシーバスロッド最強仕様である「morethan ブランジーノ」の1010M/MH。
リーフや荒磯で大型魚の動きを止める最強のパワーでありながら、ティップは50gのルアーをコントロールできるうえショートバイトも弾きにくいファストテーパーMパワーのしなやかなティップ(通称デーモンティップ)を採用しているモデルです。
・・しかしながら、さすがにこのロッドは高額なので急な出費にサイフが対応できず・・。
・・仕方なく間に合わせで安くて使えるロッドを探すことにしました。
安価で良いロッドは無いものかと探す・・
間に合わせで安いものを買うといっても、無駄にならないそれなりのものを買うには1〜2万前後はかかってしまう。
慎重にコストパフォーマンスの良さそうな使えるロッドを探していると・・
おや・・!?
・・daiwa ラテオFJ1010M/MHというモデルを発見。
※M/MHは金額が高騰しているため、ML/Mのリンクを貼っています。
本来はヒラメ等のフラットフィッシュ専用モデルですが、モアザンブランジーノ1010M/MHの特性に近い・・。
MHというパワーがありつつ、ブランジーノ1010M/MH同様にMHのバットにMパワーのティップがついている・・。
モアザンシリーズはこのように食わせ重視の柔らかいデーモンティップを搭載したモデルがあるのですが、このラテオFJ(フラットジャンキー)も「モアザンの調子をベースに設計」とのこと。
モアザンとは使われているカーボン構造のテクノロジーが全然違うのでなんともですが、素材は違えどデーモン系ティップの設計にはなっているよう・・。
他の方の使用感を読んでみても、通常のラテオとは全く別物のロッドに仕上がっているらしい。
MHパワーに対して思うこと
荒いリーフで大物と対峙するためにMHのパワーが是非とも欲しいのですが、不安だったのはアタリを弾いてしまうのではというところ。
正確には”弾く”というよりも、魚にかかった針を自分で抜き取ってしまうイメージを持っています。
多分、ロッドのパワーが強すぎて合わせやファーストランの衝撃が直接針にかかってしまうんですね。
それに比べてデーモンティップだとアタリに合わせてティップが衝撃を吸収してくれるので、魚がルアーを振りほどこうとしても逆に口周りに絡みついていくような感触があり、ロッドをちゃんと立てれていればトレブルフックでもほぼ伸びたことが無いので、衝撃はほとんど吸収してくれていると思います。
念のためトレブルフックは強化するようにしていますが、元々ルアーに付いているフックで大きなタマンをかけることがあってもあまり伸びたことがありません。
MHパワーのロッドはどちらかというと重量系ジグを操っての青物系対応ロッドになってくると思うのですが、このラテオFJ1010M/MHはリーフにいるヒラスズキのランカー対応モデルで、プラスα重量系ジグを操って青物も対応可能というロッドなので、まさに沖縄リーフの大物にも使えそうなのに安価なロッドだと感じました。
ラテオFJ1010M/MH を使用してのインプレ
ヘビージグまで対応する大遠投・大物用モデルであり、強いバットパワーにより青物にも対応しているので、これ1本追加することでメタルジグを投げる釣りも出来るようになりました。
インリーフからリーフエッジまで、これ一本でいろんな選択肢が広がっています。
感度について
出典:www.daiwa.com
やはりモアザンと比べてしまうと、感度は良いとは言えません。
特にリグ使用時に魚がかすかに触っているであろう時に感じるモアザン特有の超音波的波動は感じないことと、ルアーリトリーブ中に得られる感覚や情報量は減りました。
でもそれ以外の部分ではアタリなど問題なくとれていることと、そのへん特にストレスに感じることなく使うことができているので、必要とされる感度は一定以上満たしていると思います。
キャスト時の飛距離
長さもあるので今まで使用したロッドの中でも一番飛びます。
これだけ飛ぶと、93や96のロッドに戻れないんじゃないかと不安に思っています・・笑
キャスタビリティーに関してはモアザンのほうが全然良いですが、慣れてこればコントロールも問題なくなってきます。
重量に関して
モアザンブランジーノ1010M/MHの188gに対して、ラテオFJ1010M/MHは198g。
MH強度でレングスがあるロッドとしては軽い部類に入るのではと思います。
使用感はモアザンの93や96レングスのMLパワーよりは全然重く感じますが、ウェーディングで使用してもさほど疲れることなく長時間振リ続けることができます。
ステンレスSiCリング
出典:www.daiwa.com
モアザンと比べると、AGS(エアガイドシステム)もCリング(コバルト合金リング)も入っていませんが、ステンレスSiCリングが入っているので強度的にもある程度安心。
モアザンもAGSやCリングはエキスパートとブランジーノのみの搭載になってしまい、通常モデルはチタン素材ではあるもののSiCリングに変更になっているので、通常モデルのモアザンをわざわざ選ぶよりはエキスパートやブランジーのを買ったほうがいいので、その金額が厳しい場合はこのラテオFJ1010M/MHなどを選ぶほうが金銭面的には利口なように感じます。
全体の作り
出典:amazon
全体の作りは高額なモアザンと比べてしまうとやはり大味な印象でその辺は否めませんが、価格的には十分な作りだと感じます。
でもそのほうがリーフなどの過酷なフィールドでもガシガシ気兼ねなく使えるので、用途を分けて使用する分には高コスパなロッドだと思います。
個人的に思うこのロッドの欠点は・・
モデル名に入っているFJ(フラットジャンキー)を漢字にした「鮃狂」が赤いロゴで入っているんですが・・。
これが個人的にはダサく感じてしまい、ちょっと恥ずかしいです・・。
でも・・ちゃんと見ないとわからない程度のサイズですし、これくらいは妥協点として気にしなければOKですね 笑
あともう一つ気になる点
モアザンだとタマン等の引きが強烈な魚がヒットしたときのファーストランでは、かなり強めのドラグ設定でも衝撃に合わせて必ず少しだけドラグが出た後に動きを止めてくれるので根ズレ以外では切られる心配が無いのですが、このロッドの時には長さのせいなのかロッドのパワーのせいなのかはわかりませんがあまりドラグが出てくれないように思います。
結果的には獲れているのでいいのですが、強烈な突っ込みを受けているときにドラグが出ないと少々冷や冷やします。
シーバスハンター100MLでオニヒラアジとやり取りした時も、強め設定のドラグでは出てくれなかったのでロッドの性能にも関係あるのかなと思っていますが、その辺に関してもロッドによってドラグ設定を変えていく必要がありそうですね。
以上、金額面からトータル的に見たときにはとてもオススメできるロッドですので、予算がない中で良いロッドを探している方の選択肢の一つに良いと思います。
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□ ダイワ ラテオ FJ 1010M/MH
※daiwaシーバスロッド最強仕様
あと↓こちらの商品は参考までに。2019年に一新されているノーマルモデルのモアザンですが、ブランジーノではなくあくまでも「ブランジーノコンセプトモデル」でして、これまでのモアザンと比べてもAGSでは無くなっているなどグレードダウンしている印象です。こちらを6万円で購入するよりは上記ブランジーノかラテオFJがおススメだと思っています。
※ブランジーノコンセプトモデル
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